勝沼NETニュース
(2002年10月号)


甲州種ワインの仕込みが盛りです (10/16)

 町内には大小30社余りのワイナリーがありますが、いよいよ甲州種のワインの仕込みが最盛期です。大手から中堅どころのワイナリーは近代的な設備によりワインの仕込みが行われますが、農家で形成している醸造組合のようなワイナリーも少なくありません。
 今日はその中の1軒を訪ねて取材してきました。昔ながらの設備でまさに地の酒(葡萄酒)の仕込みです。

 昔ながらの葡萄酒仕込み

ぶどうの丘の入り口にある菱山中央醸造は周辺の農家で作る醸造組合です。
それぞれ組合員の農家が甲州ぶどうを持ち寄って醸造します。
その古式ゆかしき仕込み風景をごらんあれ。

破砕機です。これでぶどうをつぶします。木製の機械です。相当年季が入ってます。

破砕機の口の中です。銀色に光る2本のローラでぶどうをつぶします。

畑から収穫して来た甲州を破砕機に投入します。

先ほどのローラーでつぶされたぶどうは破砕機の下の部屋に落ちます。

破砕機の下の部屋で果汁と果肉・皮・果梗(かこう:ぶどうの軸)に分離されます。果汁は手前のオレンジの器に流れ出て、皮などは奥の小窓から取り出されます。軽く絞って流れ出た果汁はフリーランといいます。

果汁以外の皮や果梗は徹底的に絞られます。樽のような入れ物に皮や果梗が詰め込まれます。


一杯になったら蓋をしてジャッキを使ってプレスします。ちなみにジャッキの上のストッパになっているのは鉄道のレールです。

すると側壁の隙間から果汁が絞り出されます。

ある程度絞ったところで樽の中の中身を一旦取り出して上下入れ替えて、徹底的に絞ります。こうすることによって甲州のエキスたっぷりの果汁が得られます。

絞り出された果汁は澱(おり)を取り除くために隣のホーロー引きのでっかいタンクに入れられます。

絞りかすです。もう一滴も出ないほどに絞られました。イタリアではこれからさらに絞って発酵蒸留させてグラッパを作ります。フランスではマールと言います。その内日本でも作られるかも。

澱引きされた果汁はこのステンレスのタンクに入れられて発酵→熟成の歴史を刻みます。1年後が楽しみです。

(取材協力:菱山中央醸造

 
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