聖徳太子ゆかりの寺(萬福寺)

萬福寺山門
萬福寺山門

  聖徳太子は家臣に良馬を 捜させたが、全国から集められた一千頭の中から一頭、甲斐の国から献上された四本足の蹄のとこ ろだけ白い黒駒が神馬として選ばれました。この馬のいわれは、信濃の国の井上の牧場にいた四足が白い牝馬に、天から龍が降りてきて妊娠させた馬で、成長して浅間山から富士山まで飛び駆けていたのを、甲斐の国司秦河勝が見つけ聖徳太子に献上したもので神力自在を 極めた勝れた駿馬であ りました。

 太子がこの馬に乗ると馬はたちまちに雲に浮 かび東方に走ったといいます。三日後に帰った太子は、「この馬に乗って雲を踏み、霧をはらって直ちに富士山上に至り、さらに信濃へも向かった。飛ぶことは雷雲のようで、まことに神馬である」と臣下に告げました。萬福寺の駒塚は、太子がその折、休息されたという伝説があります。  このような御縁から聖徳太子が甲斐の国司秦河勝の協力をえて建立したのが萬福寺です。

 

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